ワンピースに登場するミスター3は、バロックワークス時代には小物感が強かった人物です。しかし、インペルダウン脱獄や頂上戦争では意外なほどの存在感を放ちました。
バギーとのコンビでおかしみを生みながらも、能力の有能さは仲間を救う場面で光り、エースの処刑台においても重要な役割を果たします。本記事では、彼の行動やモデル説、そして亡き同胞に重なる影を探りながら、真の魅力を丁寧に考察していきます。
ワンピース ミスター3と頂上戦争|バギーとの意外なパートナー関係と有能さ
頂上戦争におけるミスター3の活躍は、多くの読者の想像を超えるものでした。彼はインペルダウンから脱獄した流れでバギーと行動を共にし、図らずも“名コンビ”のような立ち位置を築き上げます。
普段は臆病で小心者の印象が強いミスター3ですが、戦争という極限状態の中で、彼の能力「ドルドルの実」が意外なほど役立ちました。特にキャンドルワックスを用いた防御や拘束は、仲間の危機を救う場面で大いに効果を発揮しています。
また、バギーの派手さとミスター3の堅実さは対照的でありながらも噛み合い、結果的に多くの囚人や兵士から“英雄”と誤解されるほどの注目を浴びました。さらに、エースの処刑台前では臨機応変な判断を下し、頂上戦争の展開を左右する一手を打ちます。バギーに振り回されつつも、的確に役割を果たす姿は、彼が単なる脇役にとどまらない“有能な男”であることを強く印象づけました。
ワンピース ミスター3のモデルとは?処刑台で光った決断力と亡き同胞の影
ミスター3のモデルは作中で明言されていません。名前の音や身ぶりから、いたずら好きのパフォーマーを思わせるという見方がありますが、ここは推測にとどまります。
事実として語れるのは、処刑台での一手です。覇王色で場が静まり、執行人が倒れた一瞬に、彼はさっと姿をまねて持ち場へ入り、ろうの鍵を作り、手錠に合わせました。ためらいのない判断と、手元の正確さが強みでした。混乱の中で亡き同胞をこれ以上ふやさないため、もっとも短い道を選んだともいえます。派手さはなくても、ここで評価が大きく変わりました。
ワンピース ミスター3とインペルダウンの試練|エース救出劇で見せた有能ぶり
インペルダウンでは、ミスター3の働きが進路をひらきました。ろうの盾や壁で時間をかせぎ、階段や橋をつくって道をつなぎ、鍵をまねて仲間の拘束を解きます。猛毒の攻めに対しても、ろうの装甲でひと呼吸うみ、退きどきを作りました。
3バギーとの即席チームでは、彼が段取りと現物対応を受け持ちます。獄卒獣や監視の目をかわしながら、物資と人の流れを切らさないのが持ち味でした。この積み上げがあったからこそ、海上へ出て、エース救出の舞台にたどりつけたといえます。臆病さゆえの用心深さが、ここでは頼もしさになりました。
まとめ
ミスター3は、単なるギャグ要員にとどまらず、頂上戦争やインペルダウンで欠かせない役割を担った人物でした。ろうの力は仲間の盾となり、処刑台では瞬時の決断力が試されます。バギーとの対比によって生まれる滑稽さも、彼の有能さをより際立たせました。亡き同胞を意識しつつ行動した姿は、作品全体のテーマである「仲間の絆」にも通じています。派手さはなくとも、ミスター3は確かに歴史に刻まれる一人だったといえるでしょう。
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