中国製ベルト研磨機が5日で故障!インバーターとモーターを国産品へ交換した実例

エンジニア体験
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会社で使用する研磨設備として、中国のAlibabaからベルト研磨機を購入しました。

海外製の設備は価格が安く、国内では見つけにくい仕様の機械も購入できるのが大きな魅力です。しかし、実際に日本の工場へ導入する場合は、電源仕様について十分な確認が必要だと実感しました。

今回購入したベルト研磨機には、中国製の380V仕様モーターとインバーターが搭載されていました。販売元には日本国内で使用することを伝え、使用可能との説明を受けたうえで導入しています。

ところが、稼働開始からわずか5日目。運転中にモーター付近から大きな衝撃音が発生し、設備が停止しました。

最終的にはインバーターとモーターを国内メーカー品へ交換。その後は1年以上、大きなトラブルなく稼働しています。

今回は、この故障を通して分かった海外製設備の注意点と、実際に行った改善について紹介します。

 

中国製ベルト研磨機をAlibabaから導入

今回導入したのは、ベルトを高速回転させて金属部品を研磨する中国製のベルト研磨機です。

購入前には販売元へ、日本の工場で使用する設備であることを伝えていました。販売元からは使用可能との説明があり、その内容を確認して購入しています。

380V仕様のインバーターとモーターを搭載

機械が到着して確認すると、搭載されていたのは中国製のインバーターとモーターでした。機器の定格を確認すると380V仕様です。

海外製設備を購入する場合、機械本体の性能や価格に目が向きがちですが、ここで重要なのが電源仕様です。

「日本で使用できる」と説明されていても、日本側の工場電源と搭載機器の定格が適合しているとは限りません。

今回の経験から、販売元の説明だけではなく、少なくともインバーターの入力定格、モーターの定格電圧、周波数、相数などを現物の銘板や仕様書で確認することが重要だと感じました。

稼働開始から5日目にモーター付近から大きな異音が発生

設置後、ベルト研磨機は実際に運転できました。

そのため当初は、大きな問題はないと考えていました。

しかし、稼働開始から5日目、運転中にモーター付近から突然大きな衝撃音が発生。その直後に設備が停止しました。

それまで動いていた設備が突然停止したため、モーターやインバーターを含めて原因を確認することになりました。

ここで注意したいのは、「一度正常に動いたから電源仕様に問題がない」とは判断できないことです。

電気機器は、定格条件から外れた状態でも一時的に動作する場合があります。しかし、動作したという事実だけでは、長期間安全に使用できることの証明にはなりません。

海外製設備の場合は特に、稼働確認だけで判断せず、使用している各機器の定格と日本側の設備条件を照合する必要があります。

※本記事では安全上の理由から、故障前の具体的な電源接続方法や配線方法については記載していません。

インバーターとモーターを国内仕様へ交換

故障後、そのまま中国製の機器を交換して使い続けるのではなく、インバーターとモーターを国内で入手しやすい製品へ変更することにしました。

インバーターは三菱電機製、モーターは日立製へ交換しています。

選定では、日本国内の設備電源に適合することを前提として、モーター容量や定格電圧、インバーターとの組み合わせを確認しました。

海外製設備では、故障した部品と同じものを再び海外から取り寄せると、納期や保守の面でも不利になります。

国内で一般的に流通しているインバーターやモーターへ変更しておけば、万一故障した場合にも代替品を探しやすくなります。

また、日本語の取扱説明書や技術資料を確認できることも、設備を維持管理するうえでは大きなメリットです。

単純に「中国製だから国産品へ交換した」ということではなく、電源条件・保守性・部品入手性まで含めて見直した改善になります。

国産部品への変更後は1年以上トラブルなし

インバーターとモーターを交換してから、ベルト研磨機は1年以上使用しています。

現在まで大きなトラブルはなく、安定して稼働しています。

今回の経験で特に印象に残ったのは、海外製設備の場合、「機械が動くか」と「適切な条件で長期間使用できるか」は分けて考える必要があるということです。

海外から設備を購入すること自体が悪いわけではありません。価格や機械構造には大きなメリットがありますし、本体部分を活用しながら、日本国内で入手しやすい電装品へ変更する方法も選択肢になります。

ただし、電源に関係する改造には感電・火災・機器破損などの危険があります。インバーターやモーターを交換する場合は、各メーカーの仕様書・取扱説明書を確認し、必要に応じて有資格者や設備メーカーへ相談することが重要です。

 

まとめ|海外製設備は「動いた」だけで判断しない

今回、Alibabaから購入した中国製ベルト研磨機は、導入当初は運転できていました。しかし、稼働開始からわずか5日目にモーター付近から大きな衝撃音が発生し、設備が停止しました。

その後、インバーターとモーターを日本国内の設備条件に合わせて見直し、国内メーカー品へ交換。改善後は1年以上、安定して使用できています。

この経験から学んだのは、海外製設備を導入するときには「日本で使える」という販売元の説明だけで判断しないことです。

インバーターの入力定格、モーターの定格電圧、相数、周波数などを仕様書や銘板で確認し、自社工場の電源条件と照合することが重要です。

海外製設備は価格面で大きな魅力があります。だからこそ、機械本体だけではなく電装品まで確認し、必要な部分を国内仕様へ変更することで、より安心して長期間使える設備にできると考えています。

 

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